ご 挨 拶

 

 

当ホームページをご覧にいただき、ありがとうございます。

和装の業界誌『月刊 きもの通信』を発行して20206月でちょう6年となりました。これも、ひとえにご愛読いただいている皆様のおかげと心よりお礼申し上げます。

  

6年間いろいろな事がありましたが、今年は特別な年になりそうです。1月中旬、日本で初感染が確認された新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、7月に予定されていた東京オリンピックの延期が決定され、小中高等学校をはじめ大学の卒入学式が中止や、延期となりました。さらに「緊急事態宣言」の発令による自粛生活で、経済活動がストップするなど、これまで経験のない状況となっています。

  

呉服業界も成人式向けの振袖など、きもの販売がもっとも活発となる時期に呉服チェーン店のほか、多くの呉服専門店が臨時休業を余儀なくされました。6月以降、“3密”を回避した万全の対策を講じ、全国各地で展示会が再開されていますが、“きものを愉しむ気分”になれないお客様が多く、本格的な回復にはしばらく掛かりそうな様相を呈しています。

 

 この間、モノ作りの現場である染工場、機屋では、職人の高齢化、後継者不在などから廃業する先が散見され、本格的なきものや帯地の生産が難しくなってきています。 

 

『月刊 きもの通信』はきもの業界に特化した情報誌として、和装産地やメーカー、問屋(流通)の現状や、業界全体の動きを小売店様に知っていただくことで『ご商売発展のヒントに繋がる』のではないかとの思いで、“和装産地”の現状や業界での新しい取り組み、さらには元気印のメーカーや問屋などを取材して発信させていただいております。 

 

まだまだ不十分なところもありますが、各産地に出向きメーカーや問屋、さらにはモノ作りの現場の声を聞くとともに調査会社にいた経験を活かすことで内容の充実を図って参りたいと思います。

 

これからも変わらぬご支援とともに、ご意見・ご感想を賜りますよう、宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

  2020年6月吉日

 

 

   代表取締役 澤居 比呂司